ビビり毛

2017/08/09



矯正やデジタルパーマなどの熱を使った髪に見られる毛先のチリチリ


業界用語でビビリ毛と呼ばれています


高熱を使う施術はアルカリでキューティクルを開き


髪の芯を柔らかくした上に高温の熱を与えて無理やり伸ばしたり曲げたりするので傷むのも無理はありません


この一度傷んだ部分にまた薬液をつけると髪は限界を超えビビリ毛になります


ビビリ毛になってしまうと基本治りませんが酸性の薬剤を使用することにより今よりも症状を軽くすることはできます




今日はそんなお客さんが初来店されました






初めていくお店って怖いですよね


特にどんな結果になるかわからない理美容室はもっての他だと思います


なので初めて来られたお客さんには カウンセリングに時間を置きます


始めに髪の悩みを聞いて


その悩みを解決できる施術を提案し



不安を取り除いてあげてから施術に移るようにしています





さて今回の施術は矯正+カットです



髪質は厚く 量も多く くせも強い


クセは全体的なうねりと部分的に捻れているところがあり収まりの悪いクセです





↑ 波状毛+捻転毛


このような髪は一度ダメージを受けると収拾がつかなくなる特徴があります


特に後ろのビビリが酷く手ぐしが通らない状態です





断裂も起きています


このようなハイダメージ毛の場合


施術の前にミネラル水をたっぷり付けて 強度を上げていきます


加温10分





髪を元気にし戦える状態を作ります






ここまで30分経過…



料理もそうですが前処理をしっかりやることで完成度も上がるものです


ここから本番


新生部にパワーMAXの薬剤


流す5分前にGMTを全体的に付けました





↑ビビリに効果のある薬剤


(施術後)









根元は綺麗に伸び ビビリ部分も手ぐしも通るようになりました


毛先の収まりは今の段階ではこれが限界でした


最後にブロー仕上げ









いままでダメージ毛で悩まれていた方の笑顔を見るとほんと嬉しいです